今回は、ちょっと困った管理薬剤師への対応についてお話します。

ウチの管理薬剤師、大丈夫かなあ!?
毎日毎日、しんどいなあ。
このようにお悩みではないでしょうか。
薬剤師パパのまっきーです。
私も過去に、一般薬剤師のときは苦しめられ、他店の管理薬剤師になってからは「こうはならないようにしよう」と反面教師にし、エリアマネージャーだった時は指導し…と、多くのダメ管理薬剤師に接しました。
人間関係の問題はどんな職場にもつきものですが、度が過ぎると自分を守るために対処が必要です。
薬局という職場は事業所としては少人数なこともあり、管理薬剤師就任へのハードルは低いです。
「なぜこのひとが?」というような管理薬剤師も少なくないです。
今回は私がこれまでに出会った、距離を置くべき管理薬剤師を9パターンを紹介します。
現在進行形で管理薬剤師に苦しめられていらっしゃる方の参考になれば幸いです。
今は被害がなくても、もし身近にいる場合は警戒されることをオススメします。
(※尚、当記事では『管理薬剤師=薬局長』として記載しています。)
【ウザイ認定】管理薬剤師9パターン
不機嫌管理薬剤師
【読み】
ふきげんかんりやくざいし
【解説】
常に不機嫌な管理薬剤師。朝から不機嫌なことが多く、月曜日は特にひどい。
こちらから挨拶しても無視されるが、しなければしないで、さらに不機嫌に。
自分の現在の不幸が、自分のせいではないと思っている。
不機嫌を巻き散らかしたところで、何も解決しないし誰も幸せにならないと気づかない。
【例文】
「あの人は常にー・だから放っとけばいいのよ。」
自己保身管理薬剤師
【読み】
じこほしんかんりやくざいし
【解説】
業務上の責任やリスクは従業員と平等にしようとする管理薬剤師。
もちろん、管理薬剤師手当はしっかりもらう。
ミスが起こった場合、責任のありかを徹底的に探すが、自分じゃなければその後はノータッチ。
薬局や会社そして患者として大事なのは責任の所在ではなく、ミスの原因と今後の対策であることに気づかない。
【例文】
「あの人はー・だから、調剤ミスの報告は期待しても無駄よ。」
電話魔管理薬剤師
【読み】
でんわまかんりやくざいし
【解説】
電話大好きな管理薬剤師。電話の要件は急を要さない場合が多い。
メールでも十分な内容だが、メールは苦手あるいは面倒としている。
ひとつひとつの電話が長く、電話をすることで仕事をした気になる傾向にある。
また、調剤や服薬指導業務から逃れる口実の場合が多い。
電話は一方的に相手を拘束するツールであり、時間との闘いである薬剤師という職業には適していない。また、薬剤師は視覚的な業務が多いため、報告するにしても薬剤師との相性は悪いと気づかない。
【例文】
「あの人はー・だから、どうせすぐに調剤室から居なくなるよ。」
パニック管理薬剤師
【読み】
ぱにっくかんりやくざいし
【解説】
業務キャパが小さく、すぐにパニックになってしまう管理薬剤師。
ひどい時は思考停止に陥る。あるいはヒステリックに従業員を叱責する。
薬剤師という職業は、同時に複数の業務が進行することがあるので、薬局の司令塔たる管理薬剤師ともなれば多角的な認識力、判断力が必要だと気づかない。
【例文】
「あの人はー・だから、忙しくなるとフリーズするよ。」
残業大好き管理薬剤師
【読み】
ざんぎょうだいすきかんりやくざいし
【解説】
残業が当然のように発生し、業務時間内に終わらせる努力をしない管理薬剤師。
残業理由は、残業代を稼ぎたい場合と、家に早く帰る理由がない場合のどちらかが多い。
残業内容は薬歴記載が主だが、本気を出せば業務時間内に終わらせられる量である。
管理薬剤師が帰らないと他のスタッフが帰りにくいことに気付かない。
また他のスタッフ帰り際に、全然次の日でいいレベルの提案を仕掛けてくることあり。
自分が残業に頓着が無いため、他のスタッフにも残業を当然のように強いる傾向があり、注意が必要。
自身の残業時間が多いほど、悦に浸る傾向がある。
【例文】
「あの人はー・だから、帰りにつかまると厄介よ。」
押し付け管理薬剤師
【読み】
おしつけかんりやくざいし
【解説】
立場を理由に他スタッフに仕事を押し付ける管理薬剤師。
管理薬剤師である以上は適度な仕事の振り分けは必要だが、明らかに仕事を選んでいる傾向がある。
ややこしい患者との対応は嫌うが、会社や上司にゴマをすりやすい仕事は率先して取り組む。
その際は自身のデスクに籠り業務に取り掛かっているように見えるが、一向に進んでいる気配はない。
特に在宅業務などは絶対にやらない。
【例文】
「あの人はー・だから、この仕事は絶対にしないわよ。ほらね。」
常時多忙管理薬剤師
【読み】
じょうじたぼうかんりやくざいし
【解説】
常に忙しそうな管理薬剤師。
前項「押しつけ管理薬剤師」とは相反し、仕事の振り分けが上手くできない。
他のスタッフに任せることが出来ず、自分で抱えることでキャパオーバーとなっていることに気付かない。最終的に勝手にキレる。
常に忙しいので、他のスタッフからの大事な相談にも時間を割けず、気付いた時には手遅れとなっていることが多い。
また上述の「残業大好き管理薬剤師」同様、忙しいことで悦に浸っている傾向がある。
【例文】
「あの人はー・だから、話は聞いてくれないよ。」
MYルール優先管理薬剤師
【読み】
まいるーるゆうせんかんりやくざいし
【解説】
自身のルールを他のスタッフに課す管理薬剤師。
あくまで自身のルールで、会社のルールとは乖離している場合が多い。
ルールのためのルールが存在し、周囲は情報処理が追い付かないことに気付かない。
いつまでもルールにこだわり、非生産的であっても気にしない。
そのルールが正しいかではなく、ルールを守れているか、が重要。
【例文】
「あの人はー・だから、覚えることが多くて大変!」
パワハラ管理薬剤師
【読み】
ぱわはらかんりやくざいし
【解説】
管理薬剤師として最低の人種。
ウザイどころではなく、身の危険があるので最優先での対処が必要。
厚生労働省によると、パワハラの行為類型は以下の6つに分類される。
①身体的侵害:身体への暴力、物を投げつける
②精神的侵害:直接的な悪口や、人前での叱責
③人間関係からの切り崩し:仲間外れ、無視
④過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
⑤過小な要求:能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
⑥個の侵害:私的なことに過度に立ち入ること
出典:「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告」より
特に薬局は閉鎖された空間であるため、「③」の仲間はずれが効果的と気付いている。
【例文】
「あの人がー・って?私はそうは思わないけれど」
パワハラ管理薬剤師への対処法
いかがだったでしょうか?
最後の「パワハラ薬剤師」の例文なんてゾッとしませんか?
味方だと思っていた相談相手がすでに、管理薬剤師側だったなんて…。
「パワハラ管理薬剤師」以外の8パターンであれば、距離を置くくらいで耐えられそうですが。
ではもし現在、あなたがパワハラ管理薬剤師のもとで働いていて苦痛であれば、身に危険が及ぶ前に、あるいはあなたが精神的ダメージを受ける前に、以下の対処を取って下さい。
上司に相談
まずは、管理薬剤師の上司にあたる人に相談しましょう。
ただしくれぐれも、その上司と管理薬剤師の関係を見極めてからにしてください。
もし、その上司と管理薬剤師が通通(つうつう)であれば、あなたの立場はより悪くなります。
その上司が信頼できる人であれば、複数のスタッフからヒアリングを行い、情報の精査を行った上で、管理薬剤師本人へ何らかの対応をしてくれるはずです。
異動を申し出る
上司にも期待できなければ、あなたが他の店舗への異動するという手段もあります。
異動したい理由は、正直に言うか他の理由として言うか、あなたの置かれている状況により変わります。
上司が信頼できる人であれば、正直に管理薬剤師から被害を受けていることを伝えてもいいでしょう。
上司と管理薬剤師が通通であれば、正直に言うのは避けて、他の理由のほうがいいかもしれません。
ただ、人間関係での異動というものは会社として少し難しいかもしれません。
詳細は、こちらの記事に書きましたので、理由を知りたい方はご覧ください。
転職してパワハラ管理薬剤師から解放される
最後の手段として、転職するというのも一つの手段だと思います。
ただ個人的には、最初の手段としてもいいのではないかと思います。
理由としては、どうしても上司への相談や異動は時間がかかってしまいます。
ですが、いまパワハラに悩んでいるということは、1日1日が憂鬱で危険ですよね。
解決までそんなに長い時間をかけられない、1日でも早い解決をしなくてはいけないと私は思います。
「逃げるのは嫌!」「負けたみたいで悔しい!」という気持ちもわかりますが、「逃げるが勝ち」という言葉もあります。
なお、パワハラによる転職時にも薬剤師転職サイトへの登録を強くお勧めします。
なぜなら、切羽詰まった状況では冷静な判断ができず、転職に失敗する確率が高くなるためです。
そこで転職サイトへ登録することで担当エージェントに現状を伝えられますし、転職すべきかどうかも含めた相談をしてみてはいかがでしょうか?
こちらのファルマスタッフは、日本調剤という大手企業が母体で安定しており、求人数も豊富です。
全国に拠点がありますので、各薬局の細かい事情も把握されているため、パワハラのあるような薬局は確実に回避することが可能です。
そして、丁寧な面談と面接同行があることも大きな特徴です。
パワハラに悩まれている方はまずエージェントとの面談で理解をしてもらい、面接には同行してもらって一緒に職場の雰囲気を確認してもらうとともに、条件交渉でより良い条件をもらいましょう!
また、日本マーケティングリサーチ機構調べによりますと、下記の3部門で第1位を獲得されています!
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「ファルマスタッフ」についてはこちらの記事で詳しく書いています。
最後に
他の記事でも繰り返し書いていますが、職場は人生の大半の時間を過ごす場所です。
私は過去に20店舗以上経験している中で、管理薬剤師に適さない人間が、会社の事情によって管理薬剤師を担っている現場を何度も目にしています。
それは、決して珍しいことではありません。
そんな心ない管理薬剤師のせいで、あなたが心身に支障をきたしてしまうのは絶対に避けて下さい。
自分自身を守ることを何より大切にしていただきたいと思います。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。