今回は、『薬剤師の出戻り転職』についてお話します。

転職したけれど、前の薬局の方が良かった…。
出戻り出来るなら、戻りたいなあ。
出戻りたい心理
まずそもそも、今回の記事内の『出戻り』は、例えばご自身やご家族の介護のためであったり、事情により転居を伴うもののような、「やむを得ない事情による退職」ではなく、あくまで「自己都合による退職」に対しての出戻りであることを前提にお話しします。
「やむを得ない事情」であれば、その事情が解決したことを説明すれば問題なく復職できるかと思います。
では自己都合で、おそらく職場への不満があって辞めた職場に戻りたくなるのは、どうしてでしょうか。
理由はいくつかあると思いますが、私の場合は単純に「新天地でうまくいかなかったから」です。
転職先が悪かったわけではありません。人間関係でモメてしまいまして…
どうしても今がうまくいっていないと、ついこのように考えてしまいます。

失敗したなあ。あの頃に戻りたい…

あのとき感じていた不満も、今思えば
たいしたことなかったかも…
出戻りできる条件
そこで出戻りを意識するようになるのですが、果たしてそんなことが可能なのか。
自己都合で退職しておきながら、自己都合で戻りたいと。
恋愛で言うと、自分から振っておいて、自分からヨリを戻してもらうような。
一般常識的にはなかなか難しいように思いますが、この業界では珍しい話ではないようです。
結果、私も念願叶って出戻りを果たしますが、不可欠の条件があったように思います。
それは、
- 円満退職であること
- 退職後も頼れる職員が在籍中であること
- 自身が会社にとって有益な存在であること
自分で言いにくいですが、この3条件を満たしていれば可能性はあると思います。
1の円満退職は当然ですね。去り際が汚ければ、なかなか難しいでしょう。
2は伝手がいると、きっかけを作ってもらえます。会社との仲介をしてくれそうな人物がいれば、会社の状況を聞きながら、アピールもしやすいのではないでしょうか。
3も当然ですよね。会社が必要としてくれなければ、そもそも戻れませんので。
ただ、現状はどこの調剤薬局も慢性的な人手不足ですので、よほど変な辞め方をしたとか、よほど嫌われていたとかでない限り、難しい話ではないと思います。
あとは、「退職してからそんなに時間が経っていないこと」も条件ですかね。
さすがに早すぎるのも気まずいですが、5年10年と経っていると、それはそれで厳しそうです。
3年ぐらいまでではないでしょうか。
結局、4条件になってしまいましたね。
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出戻り転職は嫌われる?
では、上記条件を満たして出戻ることができるとして、果たして全員が笑顔で迎えてくれるのでしょうか。
答えは、「NO」だと思います。
多くの方は、温かく迎えてくださると思います。ありがたいことに実際、私もそうでした。
「おかえりなさい」と言葉をかけてくださる方もいます。
ただ、忘れてはいけないのは、自分が退職している間も続けて働いている方がいるということです。
自分が抜けた穴を一生懸命埋めてくださった、それが大変であれば大変であるほど、戻ってきた人に対し、懐疑的な目で見られることは覚悟しなければいけません。
出戻るときの心構え
私自身、出戻りを経験して感じたことがあります。
今もし、出戻りを検討中でこの記事を読んでくださっているなら、以下の5つの点についてもう一度、それでも出戻りたいか慎重に考えてみてください。
- 退職前に感じていた不満はまた感じる可能性が高いです。今は忘れているだけではないですか?
- 以前のスタッフがまた、以前と同様に接してくれるとは限りません。
- 以前と同じポジション、条件で雇用してくれるとは限りません。
- 在籍時と同じ方針やルールではないかもしれません。
- 以前の部下が上司になっているかもしれません。
- 皆が温かく迎えてくださるとは限りません。
- 次は辞められません。
それでも本当に戻りたいかどうか、後悔のないようしっかりと考えてください。
出戻りは一つの選択肢
「ファルマスタッフ」については、こちらの記事に詳しく書いています。